ドイツのインダストリー4.0「第4の産業革命」にはドイツの製造業を支える中小企業Mittelstandを守る仕組みが☆

ドイツのインダストリー4.0「第4の産業革命」には、ドイツの製造業を支える中小企業Mittelstandを守る仕組みがある☆

現在ドイツが推し進めているインダストリー4.0は非常に興味深いです。

官民学が一体となって進める中で、ドイツの製造業を支える中小企業の多大な資本力が必要な開発については政府が音頭をとり、このテクノロジーの恩恵が中小企業も受けられるようになっているんです。

 

以前から中小企業に開発した技術を開示し提供するFrauenhofer Gesellschaftの活動については、製造業を支える中小企業の強化には効果的な取組みで、さすが合理的な考えをするならではと感じます。

大半が自動化された場合も顧客1人ひとりの要望に合わせたテーラーメイド式生産など、創造的な作業については人間が担当する、とも語っている。

つい先日、木工家具(Schreiner)のマイスターにお話を伺った際に、「大手企業から大手企業では対応できない顧客の要望についてはうちの会社が受注し対応している。だから仕事が絶えることはなく常に忙しいよ」と語っていらっしゃいました。

しかも受注を受けるのは特定の大手企業ではなく、様々な大手企業からの受注を受けており、その点も中小企業が疲弊しない1つの理由なのかと思いました。

様々な分野で推し進められるインダストリー4.0。

大手企業だけが独り勝ちではない中小企業をも活かすこのドイツの動きに注目していきたいです。