森好きドイツ人と森林自給率100%のドイツ
ドイツ人は森が本当に好き。
国家も社会も個人も彼らが森を大切にしていることは、彼らの活動に現れています。
以下、ドイツの取り組みをご紹介します。
『ドイツでは、木を切り、再植林を繰り返す「100年」単位での森づくりの思想を軸に据え、効率的に林業をサポートする林道網を高い密度で整備し、機械化を進め、林産業では丸太1本を使い尽くす木材のカスケード利用法を追求していった。
こうして、森づくりの林業から、製材工場、住宅メーカー、建材メーカーなどの木材加工産業に至るまでの一気通貫の産業構造を打ち立て、機能させていったのである。
人材育成の面でも、ドイツは制度が定着している。
パブリックセクターが林業の人材育成を担い、マイスター(職人の資格制度)に代表されるような現場での育成制度も充実。
マイスターは、マネジメントも重要な要素とされ、単に技術だけでなく、経営管理まで含めて学ばないと認定されない。
2009年にはドイツのフォレスターを招き、北海道から九州までの5つの地域でモデル事業が実施された。
「百聞は一見に如かず」
ドイツ側の森づくりに向けた広い視野と知識、技術、そして熱意に、日本の林業関係者は大いに刺激を受けたという。』
ーNtionalGiograficより抜粋
ドイツの森における取り組みはやはり素晴らしいと感じます。
日本の森の面積はドイツの約2倍ですが、木材の自給率はドイツが100%に対し日本は10%台と滞っています。
ドイツ人のある方の話によると、ドイツは求人広告を出す時に、「会社の近くに森がある」と記載すると応募が多いとか。
確かに在住時には、私達日本人家族ですら週末になると森に散歩に行く習慣がつきました。
産業も大切ですが、自然や人を大切にすると正面切って政府が言うドイツから学ぶことも多いと思います。
自然を大切にしながら産業を推し進め、人材育成に力を入れている国をこれからも注目していきたいです。