Jugendtreff(ユーゲントトレッフ)『女性が輝く社会をどうやって実現するのか?』について
日独協会(タベアさん)とのコラボレーション『女性が輝く社会をどうやって実現するのか?』についてドイツ人、オーストラリア人の方々を交えて語り合いました☆
6月22日土曜日、去年も開催した日独協会とのコラボで実現しているJugendtreff(ユーゲントトレッフ)で、女性が活躍できる社会づくりに必要なことについて日本の現状を把握しつつ、ドイツやオーストリアの現状をお聞きしながら語り合いました。
日本人の参加者の皆さまもドイツ語で!!
難しい内容について意見が活発に出て、楽しく充実した会となりました✨
今回は、皆さん1人1人が積極的に議論に参加していただいたおかげで、本当に内容の濃い意見が出るとともに、日本がオーストリアやドイツにはない課題が明確に出てきたことが、1つ大きな成果だったと思います。
まず、女性が社会で輝くための骨太の解決策としては、①効率の悪い残業体質からの脱却、②積極的に実力のある女性の政治家を増やす(クォーター制の導入)、③幼少期から男女区別をつけない教育をする(ジェンダーギャップの解消)が挙げられました。
やはりオーストリアやドイツでは実際に1日8時間の労働時間が基本的には守られているのに対し、日本の現状は1日8時間労働からはほど遠い毎日を送っている人が多い。
これでは女性はもちろんのこと、男性も子育てどころかプライベートな時間もつくることができない実態です。
子育てをしながらキャリアアップしたい女性にとっては特にハンディーがありすぎます。
一方、ドイツやオーストリアでは、残業しないと業務が終わらないのは能力が低いと見做される点が、日本とは大きく異なります。
しかし、実際に労働時間が少なくても成果を出しているドイツ経済を見ていると、この点は明らかに学ぶべきところです。
どのように効率よく成果を出すか、これが課題となります。
また、幼少期から男女を区別して教育する傾向の強い日本に違和感がある点は、オーストリア人、ドイツ人、そして日本人皆さんからも意見が出た。女子校や男子校があることが不思議だという意見や、幼児期からの教育の問題など、非常に問題意識のある意見が。
また、クォーター制の導入については、クォーター制ありきでは本来はいけませんが、これだけ女性政治家の担い手が少ない現状に、まずは法律の可決に一糸を報いることのできる女性の国会議員を増やすことが必要だと思いました。そもそも、子育てを知らない男性主体で法律が可決され続ければ実際の問題解決にはならない点など、この点も意見が活発でした。
日本はどうしても年齢層の高い男性が多く国政に携わっており、女性の活躍には「女性の努力が必要」といった風潮が多く、女性が本当に活躍するために必要な施策や法律の制定にはまだ至っていないのが現状です。
女性が輝ける社会は、同時に①男女が労働時間を分担し過労にならない社会づくり、②男性も子育てに参画できる、③共働きにより家計が安定する、④介護する社員にとっても働きやすい環境の実現につながると思います。
女性だけではなく、男性にとっても、より充実した人生につながるのではないかと、今回唯一日本人の男性で参加してくださった方から「仕事=人生」の今までの考えを「仕事=人生」とは違う生き方を模索したいとの意見が出たところで、会が締めくくられました。
1年に1回の恒例となってきた日独協会のタベアさんとのこのコラボレーション、皆さんの積極的な意見のおかげで毎回盛り上がるこの会、是非これからも続けていきたい。
ご協力くださったタベアさん、ソニアさんはじめヨーロッパの情報を伝えてくださった皆様、日本の課題そして解決法を積極的に出してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
来年もまた開催していきたいと思いますので、引き続き宜しくお願いいたします✨