ドイツのマイスターの作ったお菓子です!
ドイツの教育制度はスペシャリストを育成する仕組みがあります☆
工房と学校の両方で同時期に学ぶ教育制度をデュアルシステム(マイスター制度)と言います。
このデュアルシステムは、実践力と論理を同時に学ぶため、将来は国家資格ゲゼレ、そしてマイスターへのキャリアアップの仕組みがあります。
ドイツのスペシャリストの社会的地位は高く、手工業会議所の責任者のお話によれば、大学を卒業した人よりマイスターのほうが平均した生涯年収が高いとも言われています。
マイスターは開業資格でもあり、経営者にもなる道があることから、確かに稼ぐマイスターがいる点は、ダヴィンチインターナショナルも日々マイスターと接していて実感するところです。
こちらの写真のお菓子を作っている製菓店Konditoreiのマイスターはオーバーマイスター。
マイスターがさらに昇格すると、オーバーマイスターの称号が付与されます。
行政機関と一緒に取り組む仕事も増えるようで、毎日忙しい日々を過ごしています。
職人スペシャリストとしての社会的地位が高い仕組みづくりは、手工業を反映するためには非常に大切なことです。
技術立国の日本も、ものづくりのスペシャリストの社会的地位の向上を仕組みとしてつくることができれば、伝統的ものづくりが衰退してしまうことを防ぐことができるかもしれません。
ドイツにも課題はありますが、その課題について真剣に議論し、解決していく兆しがあることが、ドイツの底力だと思います。